更新日:2025.01.28
公開日:2024.12.24
リハビリ
リハビリを行う代表的な資格は5つ!リハビリ内容で異なる資格が必要
自身や周りの人がリハビリを受ける中で、リハビリを行ってくれる人の資格に興味を持つこともあるでしょう。 実施するリハビリによって、持っていなければならない資格が異なり、資格の種類もいくつか存在します。 この記事では代表的なリハビリをできる5つの資格と、リハビリに関連した2つの資格を紹介します。 リハビリの資格を取得しようと考えている人はぜひこの記事を参考に、あなたが行いたいリハビリにマッチした資格の取得を検討していきましょう。 リハビリを行う代表的な資格は5つ!リハビリ内容で異なる資格が必要 リハビリの資格は施術内容によって異なる資格が必要です。ここでは、代表的な5つの資格を紹介します。 なお、資格がないのにもかかわらずその職業を名乗ってしまうと、違法行為になる場合があるため気を付けましょう。 1. ケガや病気による身体機能のリハビリをする理学療法士 ケガや病気によって身体機能を一時的に失ってしまった人や、加齢によって身体機能が衰えつつある人に対して、その身体機能回復を目的としたリハビリを行う人が理学療法士です。 理学療法士は患者の体を実際に動かして行う運動療法や、外部からの電気刺激や温熱・寒冷刺激などを与える物理療法を使います。 いずれの療法でも効果的に行うためには、医師の診察や理学療法士としての専門知識を駆使しなければなりません。 医療チームメンバーで協力しつつ、自身の知識や理学療法のスキルを常に向上させながら患者の施術にあたりましょう。 2. 社会復帰のための心のリハビリをする作業療法士 理学療法士とよく間違えられがちな資格に、作業療法士の資格があります。 作業療法士も患者の身体機能回復をサポートする場合があり、たしかに理学療法士に似た業務をすることがあるでしょう。 しかし、メンタルケアを含めた心のリハビリや社会復帰までのサポートは、理学療法士が行わない作業療法士だけの業務です。 身体機能を回復し日常生活に復帰するだけではなく、そこからさらに社会的な活動に戻れるところまでサポートしたい人は、作業療法士の資格取得を検討しましょう。 3. 言語機能のリハビリをする言語聴覚士 言語聴覚士は言葉を話す・聞く能力に問題を抱えている人に、専門的な訓練や指導、アドバイスをして言語能力の回復や獲得をサポートします。 また、コミュニケーションの面から患者をサポートし、患者が自分らしくいられるようにサポートをすることも言語聴覚士の仕事です。 意外なところでは飲み込む動作も言語聴覚士のサポート範囲であり、安全に飲み込むことも言語聴覚士によってサポートされます。 話すことや聞くこと、飲み込むことが難しい人の原因はさまざまです。 多くの原因がある中から患者一人ひとりの原因特定と、その原因に対して適切な対処を行うことが言語聴覚士には求められます。 身体機能と同様に言語機能も自分らしい生活を送るためには必須のもののため、言語聴覚士のリハビリによって助けられる人も多いでしょう。 4. ケガによるサポートをする柔道整復師 理学療法士に似ている職業で、ケガによるリハビリをサポートする柔道整復師の資格もあります。 柔道整復師の特徴の1つは、捻挫や打撲、脱臼や骨折などは応急処置をしても良いことです。 手術などを伴わないものならば、上記のようなケガに対して柔道整復師が応急処置をしても問題なく、その後医師の判断の上で継続して治療に当たる場合もあります。 そのままリハビリの対応をすることもあり、理学療法士とあわせて持っておくことで、より広い範囲の業務ができるようになることも柔道整復師のメリットです。 5. 視覚機能のリハビリをする視能訓練士 身体機能・言語能力のほかに、視覚機能をリハビリする視能訓練士も存在します。 視能訓練士は視力・視野・色覚などの検査、その検査によって視覚機能に問題があるとわかった人の機能回復を目指す訓練などが仕事です。 視覚の問題にはメガネをかけてもよく見えない弱視や、両目でものを同時に見られない斜視などがあり、これらは幼少期の訓練によって回復する可能性があるといわれています。 また、加齢や生活習慣病などで視覚機能が低下する場合もあり、医師と相談した上で訓練プログラムを作成し、患者と一緒にリハビリをすることが視能訓練士の仕事です。 リハビリに関連した資格も2つ紹介 紹介したリハビリを行う5つの資格のほかに、リハビリに関連した資格を2つ紹介します。 1. 指圧やマッサージができるあん摩マッサージ指圧師 自身の手や指を使って指圧やマッサージを行うあん摩マッサージ指圧師も、患者の不調をあん摩やマッサージで取り除くプロの資格です。 あん摩とは押す・揉む・叩く・さするなどの動作で、患者の体にはたらきかけて本来の身体の健康な状態に導く手法です。 患者に問診や検査を行い、東洋医学の知識を用いて患者が感じている体の不調の原因を特定した後、あん摩やマッサージによってその原因を取り除きます。 なお、治療を目的としたあん摩やマッサージは、あん摩マッサージ指圧師にしか行えません。 ただし、一般的なリラクゼーションを目的としたマッサージであれば資格は不要で、これはあん摩マッサージ指圧師の施術とは異なることに注意しましょう。 2. 体の補助をする義肢を作成して提供する義肢装具士 体の一部そのものやその機能を失ってしまった場合に、義肢を作成して提供する義肢装具士もリハビリに関わる重要な資格です。 義肢装具士は患者本人、医師や理学療法士などの医療チームと相談し、患者の身体機能を補助するための義肢装具を作成します。 作成した義肢を装着した患者本人や、装着した状態でリハビリを一緒に行った理学療法士から要望があれば、その要望にあわせて調整を行う場合もあるでしょう。 患者が不自由なく生活を送れるように、身体機能を補う大切な義肢装具を作成する重要な資格が義肢装具士です。 それぞれ合格の難易度は高くないが通学期間が必要 ここで紹介した多くの資格が合格率80%〜90%を推移しており、それぞれの難易度は低めといえます。 ただし、国家資格を受験するために2〜3年以上の通学期間を要する資格も多く、試験そのものよりも通学時間や費用を捻出することがハードルになるケースも多いでしょう。 最短の3年間で卒業する場合には専門学校がメインの選択肢となり、4年制になると専門学校に加えて大学も視野に入ります。 3年制の学校は期間も短くその分学費も安いため、金銭的な負担を抑えたい人は3年制の学校が向いています。 働きながらなら夜間学校を選択肢に入れよう 資格を取得したくても事情があって昼間の学校に通えない場合は、夜間学校でも国家試験の受験資格を取得できる場合があります。 取得したい資格の受験資格を得られる学校が夜間制を採用しているかどうか確認して、夜間学校への進学も検討しましょう。 また、基本的に通信教育では受験資格が得られないため、昼間か夜間かは問わず、通学は必須であると考えておきましょう。 資格なしでリハビリを行うことは基本的に難しい 資格なしでリハビリを行うことは基本的に難しいです。なぜなら、資格がない人は各病院や施設で雇用されにくいためです。 求人を見ると必須資格や応募要件に理学療法士や作業療法士などの資格の記載があり、資格を持っていない人は求人に応募ができません。 また、独学でいきなり店舗を始めても、資格がない人に施術を受けたい人も少ないと考えられるため、集客に苦労する可能性があります。 よって、資格なしでリハビリを行うことは基本的に難しいと考え、リハビリに関わる職業に付きたい場合は資格を取得が必要だと考えましょう。 民間資格なら比較的簡単に取得できるものが多い 今回の記事で紹介した多くの資格が、国家資格です。国家資格とは国が認める資格で、信頼度の高い資格です。 一方で政府や自治体とは関係のない、民間企業や法人が発行する資格もあります。そのような民間資格の場合、比較的簡単に取得できるものが多いです。 民間資格を持っていたとしても国家資格の代わりにはなりません。 ただし、初めから独立開業するような場合には、無資格者よりも有利になる可能性はあるため、資格取得を検討しても良いでしょう。 国家資格を取得するなら平成リハビリテーション専門学校 国家資格を取得するなら、平成リハビリテーション専門学校をぜひ進学先の候補に入れてください。 平成リハビリテーション専門学校なら、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格が取得でき、それぞれの資格で合格率が全国平均を大きく上回っているからです。 たとえば、2023年度の理学療法士や作業療法士の国家試験であれば、全国平均が85~90%程度のところ、平成リハビリテーション専門学校の卒業生は100%の合格率で試験を突破しています。 言語聴覚士についても2022年度の全国平均が67.4%だったことに対し、平成リハビリテーション専門学校では85.7%と合格率は非常に高いです。 優れたカリキュラムと充実した国家試験の個別サポートに加えて、これらの制度を活用して努力できる優秀な学生のいる環境がこのような高い合格率につながっています。 国家資格を取得したい、中でも理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を目指したい人は、ぜひ国試で合格率の高い平成リハビリテーション専門学校をご検討ください。 \30秒で簡単!平成リハビリテーション専門学校の資料請求をする/
更新日:2025.01.28
公開日:2024.11.01
リハビリ
理学療法士を目指すなら大学と専門学校どっちがいい?それぞれの特徴を比較
理学療法士を目指すときに通う学校について、大学と専門学校のどちらに通うべきかは大きな悩みどころです。 大学と専門それぞれに通うメリットとデメリットがあり、どちらが良いとは一概に言い切れないためです。 そこで、この記事では大学と専門のそれぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめて紹介しています。 また、それぞれに向いている人も紹介しているため、理学療法士を目指す中で進路に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。 理学療法士を目指すなら大学と専門学校どっちがいい?それぞれの特徴を比較 理学療法士を目指す人が進路に大学と専門のどちらを目指すべきかは悩ましいです。ここでは専門と大学のそれぞれの特徴を紹介します。 入学のための試験は大学が難易度が高め 入学のための試験、いわゆる入試は大学のほうが難易度が高めの傾向にあります。 理学療法士になるための大学の入試では、一般的な受験生と同じように学力試験を受けなければなりません。 国公立では共通テストと二次試験を受けなければならないところが多く、私立でも学校独自の入試に合格する必要があります。 専門学校の入学試験でも学力試験を課す場合もあります。 しかし、面接で人柄を重んじて判断するところも多く、大学の入試を受けるよりは受験勉強がハードにならないことが多いでしょう。 通学年数は専門のほうが基本的に短い 大学は一般的に4年制、専門は一般的に3年と通学年数は専門のほうが基本的には短いです。 大学はゆとりを持って学べることがメリットとなり、専門は最短の3年で国家試験の受験資格を得られることがメリットになります。 通学の年数が変わることで、このあとすぐ紹介する学費の面でも差が出ます。 学費は大学より専門のほうが安いところが多い 通学年数は専門のほうが短いため、学費も専門のほうが安いところが多いです。 専門と大学のそれぞれの学費を具体的に見てみましょう。 令和4年に行われた調査によると、専門学校の初年度の学費は178万円程度です。 ※参考:公益社団法人東京都専修学校各種学校協会「令和4年度専修学校各種学校調査統計資料」より また、令和5年の最新調査によると、私立大学の初年度の学費は平均で148万円ほどです。 ※参考:文部科学省私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果より この結果から、それぞれの学校を卒業するまでの費用を計算してみましょう。 まず専門学校は初年度に入学料や教科書代がかかることを考慮した上で、3年分の学費を計算するため学費の総額は約450万円〜500万円程度と考えられます。 次に大学も同様に初年度のみかかる費用を考慮した上で、4年分の学費を計算するため、約500〜600万円程度が学費の総額と考えられるでしょう。 このように専門学校と大学は1年分の通学期間があるため、その期間が学費の差になっています。 よって、学費を抑えたい人に向いている学校は専門といえるでしょう。 授業は専門のほうが理学療法分野に特化している 続いて授業について見てみましょう。 授業は専門のほうが理学療法分野の専門的な勉強に特化しているといえます。反対に大学は理学療法以外のことも幅広く学べると考えてください。 専門学校であれば理学療法に特化した授業と、多くの実習時間があることで専門分野について多く学べます。 一方で大学であれば、専門分野のほかにも幅広く一般教養や専門外の授業を学べます。 大学によっては外国語が必修科目になっているところもあり、多くの種類の授業を選択可能な学校が多いです。 専門分野に絞って学習をしたい人は専門向きで、専門分野以外にも多くの学問を学びたい人は大学向きです。 先生は専門のほうが一般的な先生のイメージに近い 先生は専門のほうが一般的な先生のイメージに近く、教えること自体を担当業務としている人が授業を担当します。 また、クラス制で担任の先生が付く専門学校もあり、高校までの学校のイメージに近いでしょう。 これに対し大学では、大学教授や准教授といった研究を主業務とする人が、兼務で授業を担当していることが多いです。 また、担任制を採用していない大学もあり、基本的には受ける授業を個人が決めて、自身の作った時間割通りに授業を受けます。 このように一般的な先生や学校のイメージに近い学校は専門学校で、困ったときに相談しやすい環境が嬉しい人には専門学校に向いています。 設備を最新のもので学びたいなら専門 現場と同じような最新設備で学びたい人は、専門学校が向いています。 専門学校は学生を卒業と同時に即戦力として輩出することを役割としているため、できるだけ最新の設備を授業に取り入れています。 一方で大学は理学療法を学ぶ以外の設備も充実していることが特徴です。 たとえばグラウンドや体育館に加えて、自分の専門分野では使わない実験器具なども備えています。 ほかの学部で使う設備も利用できることがあり、いろいろなことに興味があり広く学問を身に付けたい人にとって大学は魅力的でしょう。 就職率はどちらを選んでも大きくは変わらない 就職率は専門も大学も大きくは変わりません。どちらの学校を選んでも就職自体は目指せます。 ただし、専門のほうが就職支援が手厚いところが多いでしょう。 たとえば、専門では授業を担当する先生だけではなく、担任も就職のサポートをしてくれるところがあるでしょう。 普段からよく学生の話を聞き、その学生の適性や希望に合わせた就職先を紹介してくれるため、自分の希望や適性にしっかりとマッチした企業に就職しやすいです。 大学も就職率に問題はありません。 しかし、基本的には自分が主体となって就職活動をしなければならないため、キャリアセンター利用や就活イベントに積極的に参加することが必要です。 自分の努力によって就職はできるため、どちらを選んでも就職自体に問題はありません。 ただし、手厚いサポートを受けながら就活をしたい場合には専門が向いているでしょう。 学費を抑えて最短で資格を取りたい人は専門学校がおすすめ ここまで大学と専門の特徴や向いている人を紹介しました。 多くの人が進路の決定材料にする学費と通学期間で考えると、学費を抑えて最短で資格を取りたい人には専門学校が向いています。 専門学校なら理学療法士の国家試験を受けるための最短期間である3年で学校を卒業できるため、学費も安く抑えられます。 ゆとりを持って学びたい人は大学がおすすめ 専門学校は3年で学校を卒業しなければならないことから、大学よりは少しタイトなスケジュールになります。 ゆとりを持って学習したい、幅広くいろいろな学問を学習したい人は少し費用を余計にかけて大学に通うことも検討しましょう。 大学なら卒業までに4年かかるため学費はやや高くなる分、1年分のゆとりを持って学習を進められます。 理学療法だけではなく、多くの学問を身に付けたい人は大学で理学療法士を目指しましょう。 夜間に通うならほぼ専門学校一択 社会人から理学療法士を目指す人や、事情があって昼間は仕事をしなければならない人が理学療法士を目指して夜間学校に通う場合、選択肢はほぼ専門学校一択です。 大学や短大は夜間学校の数が少なく、なかなか選択肢に入れにくいためです。 夜間学校に通って理学療法士を目指すなら、ほぼほぼ専門学校一択であると覚えておきましょう。 高い試験合格率と安い学費を両立する平成リハビリテーション専門学校 3年の短い期間で試験に向けた十分な学習ができるか不安な人や、学費が気になる人は、ぜひ平成リハビリテーション専門学校をご検討ください。 平成リハビリテーション専門学校なら、2023年の理学療法士試験合格率100%で、さらに学費は3年で376万円と相場よりも75〜125万円程度もリーズナブルだからです。 大学と専門学校を比較して、専門学校が自分には向いていそうだと思う人でも学習期間の短さや、学費が気になることは多いでしょう。 そのような悩みを抱える人にも寄り添った国家試験のサポートとリーズナブルな学費を設定している学校が、平成リハビリテーション専門学校です。 専門学校に行きたいけど国試や学費の負担が心配な人は、ぜひ平成リハビリテーション専門学校を進学先の候補として検討してみてください。 \30秒で簡単!平成リハビリテーション専門学校の資料請求をする/
更新日:2024.08.28
公開日:2024.08.28
リハビリ
理学療法士の仕事内容や資格についてわかりやすく解説します
将来は理学療法士として社会に出て活躍したいと考える人でも、実際に理学療法士がどのような仕事をするのかわからない人は多いでしょう。 リハビリのサポートをするイメージのある理学療法士には、リハビリ以外にもさまざまな仕事をしています。 この記事では、そのような理学療法士の仕事について詳しく説明しているほか、仕事のやりがいや理学療法士の目指し方などを紹介しています。 将来の進路に理学療法士を選んで良いか悩んでいる人は、この記事を参考に理学療法士の仕事についてより深く理解し、納得感を持って理学療法士の進路を選択できるようになりましょう。 理学療法士の仕事内容をわかりやすく5つに分けて紹介 理学療法士は多くの仕事をこなします。その中でも代表的な仕事を5つに分けて紹介します。 1. 治療前に評価をして治療の方向性を決める 理学療法士は患者のリハビリがメインです。 しかし、いきなりリハビリをするのではなく、その前に現在困っている症状がどのようなものか、さまざまな検査を行い、その原因はどこにあるのか評価することも理学療法士の仕事です。 医師が行う医学的な見地からの診察に加えて、患者の運動機能や神経機能を検査して今後の治療方針を医師と共に検討します。 2. 運動療法によって身体機能回復をサポートする 治療方針が決まったらその方針に従ってリハビリを行います。 リハビリの内容は運動療法をメインに実施することが多いです。 理学療法士がサポートをし、関節の動かせる範囲を広げる(関節可動域訓練)や筋肉の力を強くする(筋力増強訓練)などの運動療法を行い、実際に患者の体を動かすことで、身体の機能回復や維持を目指します。 歩行訓練や立ち上がり訓練、階段昇降訓練なども行い、元の生活に戻れるようにサポートします。 3. 物理療法で体の機能改善をサポートする 患者が自分の力で身体を動かすトレーニングのサポートをするほかにも、低周波や超音波、温熱などの物理療法を行い、外部から刺激を与えて身体機能の改善をサポートする場合もあります。 患者が痛みを感じる場合はその痛みの軽減や、外部刺激による筋力回復や血行促進などを目的として物理療法を行います。 患者の症状によって適した刺激が変わるため、医師と相談しながら患者に必要な物理療法を選択します。 4. 住みやすい環境を整えるアドバイスをする 患者が自宅でも不自由なく過ごせるように、家の設備にアドバイスをして住みやすい住環境を整えるサポートをすることもあります。 患者が自宅に戻ったら困りそうな点について、患者本人や家族と相談しながら理学療法士の知識を活かして設備の提案を行います。 たとえば家のつまずきやすい段差の解消や、必要な場所への手すりの設置を提案する場合があるでしょう。 健康な状態では問題ない家屋でも、体が動かしにくくなった人にとっては危険な場所になってしまう可能性があります。 そのような危険を理学療法士の知識と経験で先回りして解消してあげることで、患者にとって安全で快適な住居を作り上げることが理学療法士には求められます。 5. 必要に応じて義肢や車いすに関するサポートもする 患者によっては義手や義足などの義肢や、車いすが必要になる場合もあるでしょう。 義肢や車いすを必要とする患者一人ひとりに対して、医師や義肢装具士などと連携しながら最適なものを用意することも理学療法士の仕事です。 義肢の着脱方法や車いすの使い方などを伝えたり、できあがったものに対して患者とリハビリを重ねる中で使い心地を調整したりと、理学療法士に求められることはたくさんあります。 患者が自分らしい生活を取り戻すための十分なサポートをするために、患者があなたに相談しやすい雰囲気づくりや、良好な関係構築をできるコミュニケーションを普段から心がけておきましょう。 リハビリの内容は対象者によって異なる リハビリの内容は当然リハビリを受ける対象者によって異なります。ここでは理学療法士が対応する代表的な例を取り上げて、実施されるサポート内容を説明します。 ケガや病気で身体機能が衰えた人には回復サポート ケガや病気、加齢で身体機能が衰えた人には、身体機能の回復サポートがメインです。 立ち上がる・座る・歩く・ものをつかむなど、基本動作ができなくなっている状態から、基本動作を自分で行えるような回復サポートを行います。 自立したその人らしい生活を患者が自分ひとりで行えるように、基本動作を行う訓練を一緒に行います。 スポーツ選手にはケガの予防や競技復帰のためのサポート アスリートやスポーツ選手のような激しい運動を日常的に行う人が故障した場合には、競技に復帰できるようにサポートをします。 ケガによって衰えてしまった筋機能や俊敏性、持久力などを、体の回復状態に合わせながら取り戻していく訓練を患者と一緒に行います。 また、ケガをしていない場合でも、ケガを予防する体の使い方を教えることもあるでしょう。 スポーツ選手にとってケガは、選手生命のかかる大きなものになってしまう場合があります。 ケガによってスポーツ選手としての人生に悪影響が出ないように、事前に対策をすることも理学療法士に求められる大切な仕事です。 基本動作の回復や競技復帰のサポート、そしてケガの予防など、すべてが患者の一生を左右する大切な仕事であることを忘れずに、日々の業務に真剣に取り組みましょう。 仕事のやりがいは目の前で患者が回復していく姿 理学療法士の仕事のやりがいは目の前で患者が回復していく姿を見られることです。 今まで日常生活を送れないほどのケガをしていた人が、寝たきりの状態からあなたのリハビリによって日々回復していく姿を見られることは、理学療法士としての何よりの喜びです。 大きな事故や病気を乗り越えて、患者がまた人生の輝きを取り戻していく瞬間に隣で寄り添えることは、ほかの職業にはない素晴らしい経験でしょう。 感謝の言葉を直接もらえるシーンも嬉しい 毎日一歩ずつ回復をする患者から直接感謝の言葉をもらえることも、理学療法士にとってこれ以上ない嬉しいシーンです。 自分の人生を取り戻せた、また自立した生活を送れるようになれた、それは理学療法士であるあなたのおかげだと感謝される瞬間は、理学療法士をやっていて良かったと心から思えるでしょう。 理学療法士として仕事をするためには国家資格が必要 やりがいの大きい理学療法士の仕事をするためには、国家資格が必要です。ここからは理学療法士の国家資格の取得方法について、一緒に確認していきましょう。 国家資格取得には養成施設卒業と試験合格が必須 国家資格取得には理学療法士養成施設といわれる学校を卒業して受験資格を得た後、国家試験に合格しなければなりません。 国家試験の合格率は80〜90%と非常に高い水準のため、試験について不安に感じる必要はありません。 学校での学習をしっかりと行い、さらに自習で国家資格対策を行えば問題なく合格できるため、事前準備を万全にして試験に臨みましょう。 理学療法士合格率100%の平成リハビリテーション専門学校 理学療法士を目指している人は、ぜひ平成リハビリテーション専門学校を進学先として検討してみてください。 平成リハビリテーション専門学校なら、平均で80〜90%の合格率である国家試験の合格率が100%と非常に高い水準です。 学校のカリキュラムが優れていることはもちろん、充実した個別サポートで学生の国家試験合格を後押ししていることが、この高い合格率につながっています。 理学療法士には魅力を感じていても国家試験に合格できるか不安な人は、ぜひ合格率100%の平成リハビリテーション専門学校で安心して理学療法士を目指してみてください。 \30秒で簡単!平成リハビリテーション専門学校の資料請求をする/
更新日:2024.08.28
公開日:2024.06.26
リハビリ
理学療法士の学費を解説 学費を抑えたいなら…
理学療法士を目指す際には、必ず理学療法士国家試験に合格しなければなりません。 その国家試験の受験資格を得るためには3年以上の理学療法士養成施設に通う必要があり、その学費にかかる費用は気になるところです。 理学療法士を目指す学校の平均的な学費は450〜600万円程度とされており、専門と大学でやや金額に差があります。 この記事では、学費の詳細について解説しつつ、理学療法士の学校がやや高額な理由についても紹介しています。 理学療法士養成施設への進学を検討している人のために、学費の負担を小さくする方法も紹介しているため、ぜひこの記事を参考にしてみてください。 理学療法士の平均的な学費は450~600万円 理学療法士の平均的な学費は450〜600万円程度です。 平均的な学費に150万円も開きがある理由は、進学先が専門学校か大学かで大きく異なるためです。 基本的には専門学校のほうが学費はリーズナブルであり、大学はやや高めの傾向にあります。 150万円も差があるそれぞれの学校の費用について、詳しく見ていきましょう。 専門学校は450~500万円が相場 専門学校の学費は450〜500万円程度が相場と考えられます。 令和4年に行われた調査によると、理学療法士養成施設に入学した場合、初年度にかかる学費は約178万円でした。 これらの金額は初年度にかかる費用で、入学金や教材費なども含まれています。 これらの費用は2年目にかからない、もしくはやや安くなると想定して考えると、3年間専門学校に通う学費は約450〜500万円程度が相場だと考えられます。 参考:公益社団法人東京都専修学校各種学校協会「令和4年度専修学校各種学校調査統計資料」 大学は500~600万円が相場と専門学校よりは高い傾向 一方で大学は学費の相場が500〜600万円程度と考えられます。 こちらも専門学校同様、令和4年に行われた調査を参考に考えます。 理学療法士養成施設である大学に入学した場合、初年度にかかる学費は約148万円と専門学校よりも安いです。 初年度にかかる学費は大学のほうが安いのにもかかわらず、なぜ総額では大学のほうが高いのか疑問に思う人もいるでしょう。 その理由は、大学は通学期間が4年間だからです。 専門学校は国家試験の受験資格が得られる3年制を想定して考えました。 しかし、大学は4年制の学校がメインのため、学費総額の相場は専門学校よりやや高い500〜600万円が相場と考えられます。 なお、専門学校にも4年制の学校はあります。そのような4年制専門学校に通うと大学と費用は大きく変わらないことに注意しましょう。 参考:文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」 理学療法士の学費はなぜ高いのか?理由は医療系の進路のため 理学療法士の学費はほかの学部に比べるとやや高い傾向にあります。その理由は医療系の進路だからです。 医療系の進路に進むと学費が高額になる理由も一緒に確認しましょう。 医療系だから教科書が専門書で比較的高額 どのようなジャンルの進路を選んでも、学校の授業を受ける上で必要になるものが教科書です。 医療系の進路の場合は教科書が医学系専門書になる場合が多く、その教科書代が高額になります。 また、教科書だけではなく実習で使う道具や衣服なども医療系専門のものになるため、これらも学費が高額になる原因です。 これらの費用が学費に含まれている場合と、別途購入する場合があるため、入学前に必要になる金額は洗い出しておきましょう。 実習設備のための設備費もかかる 医療系の進路では、必ず実習がカリキュラムに組み込まれています。 実習をする上で専門の設備が必要になるため、その設備費も学費が高くなる原因の1つといわれます。 医療に使われる機械は精密機器であることが多く、それぞれが非常に高額です。 その設備を購入・維持するためにもお金がかかるため、設備を利用する学生も学費として負担している形です。 実習のための交通費や宿泊費も必要 さらに、医療系の進路ではたくさんの実習がカリキュラムに含まれている学校も多く、これも学費が高くなる理由の1つです。 将来は研究者ではなく患者にリハビリをする理学療法士になりたいなら、多くの実習経験はかかせません。 卒業時には即戦力になることを目標として学生を育成している専門学校では、非常に多くの実習がカリキュラムとして組み込まれていることも一般的です。 実習を行う際、病院や福祉施設と協力して学生の面倒を見てもらう場合には、その施設に謝礼金を支払う場合があります。 また、実習地が遠方で宿泊が必要になる場合、交通費や宿泊費がかかる場合もあるでしょう。 多くの実習が必要な医学系の進路ではこれらの費用が頻繁にかかるため、学費が高くなる傾向にあります。 学費の負担を小さくするための方法を3つ紹介 理学療法士を目指す学校の学費相場と学費が高くなる理由を知ったところで、次に知りたいことはその学費の負担をできるだけ小さくする方法です。 ここからは、学費負担をできるだけ小さくする方法を3つ紹介します。 1. 奨学金や教育ローンで一時的にお金を借り入れる 一般的な学費負担を小さくする方法として上げられるものは、奨学金や教育ローンで一時的にお金を借り入れる方法です。 返済不要の奨学金から、利子がない奨学金、利子があったとしても非常に小さい奨学金など、多くの種類の奨学金が存在します。 奨学金や教育ローンに申し込む場合には条件が付いていることも多いため、事前に条件をよく確認してあなたにマッチするものを選びましょう。 2. 学校の学費サポート制度を利用する それぞれの学校に学費をサポートする制度があります。 たとえば平成リハビリテーション専門学校では、ひとり親世帯修学支援サポートや特待生制度、一定条件を満たすと返済不要になる貸与金制度があります。 これらの制度を上手に活用すれば、もともと学費が安い学校ならさらに安く、もともと学費が高い学校でも、比較的負担を小さく通学できる可能性も出てくるでしょう。 これは学校独自のシステムであるため、学校によって支援してくれる金額が異なる場合も多いです。 それぞれの学校のサポート制度をしっかり確認して、その制度を利用した場合の実際の学費で学校を比較しましょう。 3. 学校や政府が実施する返済不要の給付金を使う 学校が行う返済不要の給付金のほかに、政府が実施する返済不要の給付金もあります。 この給付金は高等教育の修学支援新制度といわれるもので、令和2年4月から始まった新しい仕組みです。 この制度を利用して給付金をもらえる家庭や学生にはある程度の条件があり、さらに、入学予定の学校がこの給付金の対象校でなければ給付を受けられません。 やや条件が厳しいものの、この給付金を利用できれば金銭的負担を非常に小さくして学校に通えます。 受給資格がある学校への入学を考えていて、給付条件に当てはまりそうな人は、入学前に学校に相談して受給を検討しましょう。 学費を抑えたいなら平成リハビリテーション専門学校 学費を抑えて理学療法士の資格を目指したい人は、ぜひ平成リハビリテーション専門学校を進学先候補にしてください。 平成リハビリテーション専門学校は、学費がリーズナブルな専門学校の中でもさらにリーズナブルな学費で3年間通えるからです。 3年制専門学校の学費相場は450〜500万円と紹介しました。平成リハビリテーション専門学校ならば、この相場よりもさらに安い375万円で3年間通学できます。 相場と比べても75〜125万円も学費負担を抑えられるため、できるだけ学費の安い学校に入学したい人にぴったりの選択肢です。 また、2023年度の理学療法士国家試験の合格率も100%で、決して安かろう悪かろうの学校ではないこともわかります。 学費の負担はできるだけ小さくして、国家試験には安心して臨みたい人は、リーズナブルな学費と、高い国家試験合格率を両立する平成リハビリテーションをぜひご検討ください。 \30秒で簡単!平成リハビリテーション専門学校の資料請求をする/