リハビリを行う代表的な資格は5つ!リハビリ内容で異なる資格が必要

更新日:2025.01.28

公開日:2024.12.24

リハビリ

自身や周りの人がリハビリを受ける中で、リハビリを行ってくれる人の資格に興味を持つこともあるでしょう。

実施するリハビリによって、持っていなければならない資格が異なり、資格の種類もいくつか存在します。

この記事では代表的なリハビリをできる5つの資格と、リハビリに関連した2つの資格を紹介します。

リハビリの資格を取得しようと考えている人はぜひこの記事を参考に、あなたが行いたいリハビリにマッチした資格の取得を検討していきましょう。

リハビリを行う代表的な資格は5つ!リハビリ内容で異なる資格が必要

リハビリの資格は施術内容によって異なる資格が必要です。ここでは、代表的な5つの資格を紹介します。

なお、資格がないのにもかかわらずその職業を名乗ってしまうと、違法行為になる場合があるため気を付けましょう。

1. ケガや病気による身体機能のリハビリをする理学療法士

ケガや病気によって身体機能を一時的に失ってしまった人や、加齢によって身体機能が衰えつつある人に対して、その身体機能回復を目的としたリハビリを行う人が理学療法士です。

理学療法士は患者の体を実際に動かして行う運動療法や、外部からの電気刺激や温熱・寒冷刺激などを与える物理療法を使います。

いずれの療法でも効果的に行うためには、医師の診察や理学療法士としての専門知識を駆使しなければなりません。

医療チームメンバーで協力しつつ、自身の知識や理学療法のスキルを常に向上させながら患者の施術にあたりましょう。

2. 社会復帰のための心のリハビリをする作業療法士

理学療法士とよく間違えられがちな資格に、作業療法士の資格があります。

作業療法士も患者の身体機能回復をサポートする場合があり、たしかに理学療法士に似た業務をすることがあるでしょう。

しかし、メンタルケアを含めた心のリハビリや社会復帰までのサポートは、理学療法士が行わない作業療法士だけの業務です。

身体機能を回復し日常生活に復帰するだけではなく、そこからさらに社会的な活動に戻れるところまでサポートしたい人は、作業療法士の資格取得を検討しましょう。

3. 言語機能のリハビリをする言語聴覚士

言語聴覚士は言葉を話す・聞く能力に問題を抱えている人に、専門的な訓練や指導、アドバイスをして言語能力の回復や獲得をサポートします。

また、コミュニケーションの面から患者をサポートし、患者が自分らしくいられるようにサポートをすることも言語聴覚士の仕事です。

意外なところでは飲み込む動作も言語聴覚士のサポート範囲であり、安全に飲み込むことも言語聴覚士によってサポートされます。

話すことや聞くこと、飲み込むことが難しい人の原因はさまざまです。

多くの原因がある中から患者一人ひとりの原因特定と、その原因に対して適切な対処を行うことが言語聴覚士には求められます。

身体機能と同様に言語機能も自分らしい生活を送るためには必須のもののため、言語聴覚士のリハビリによって助けられる人も多いでしょう。

4. ケガによるサポートをする柔道整復師

理学療法士に似ている職業で、ケガによるリハビリをサポートする柔道整復師の資格もあります。

柔道整復師の特徴の1つは、捻挫や打撲、脱臼や骨折などは応急処置をしても良いことです。

手術などを伴わないものならば、上記のようなケガに対して柔道整復師が応急処置をしても問題なく、その後医師の判断の上で継続して治療に当たる場合もあります。

そのままリハビリの対応をすることもあり、理学療法士とあわせて持っておくことで、より広い範囲の業務ができるようになることも柔道整復師のメリットです。

5. 視覚機能のリハビリをする視能訓練士

身体機能・言語能力のほかに、視覚機能をリハビリする視能訓練士も存在します。

視能訓練士は視力・視野・色覚などの検査、その検査によって視覚機能に問題があるとわかった人の機能回復を目指す訓練などが仕事です。

視覚の問題にはメガネをかけてもよく見えない弱視や、両目でものを同時に見られない斜視などがあり、これらは幼少期の訓練によって回復する可能性があるといわれています。

また、加齢や生活習慣病などで視覚機能が低下する場合もあり、医師と相談した上で訓練プログラムを作成し、患者と一緒にリハビリをすることが視能訓練士の仕事です。

リハビリに関連した資格も2つ紹介

紹介したリハビリを行う5つの資格のほかに、リハビリに関連した資格を2つ紹介します。

1. 指圧やマッサージができるあん摩マッサージ指圧師

自身の手や指を使って指圧やマッサージを行うあん摩マッサージ指圧師も、患者の不調をあん摩やマッサージで取り除くプロの資格です。

あん摩とは押す・揉む・叩く・さするなどの動作で、患者の体にはたらきかけて本来の身体の健康な状態に導く手法です。

患者に問診や検査を行い、東洋医学の知識を用いて患者が感じている体の不調の原因を特定した後、あん摩やマッサージによってその原因を取り除きます。

なお、治療を目的としたあん摩やマッサージは、あん摩マッサージ指圧師にしか行えません。

ただし、一般的なリラクゼーションを目的としたマッサージであれば資格は不要で、これはあん摩マッサージ指圧師の施術とは異なることに注意しましょう。

2. 体の補助をする義肢を作成して提供する義肢装具士

体の一部そのものやその機能を失ってしまった場合に、義肢を作成して提供する義肢装具士もリハビリに関わる重要な資格です。

義肢装具士は患者本人、医師や理学療法士などの医療チームと相談し、患者の身体機能を補助するための義肢装具を作成します。

作成した義肢を装着した患者本人や、装着した状態でリハビリを一緒に行った理学療法士から要望があれば、その要望にあわせて調整を行う場合もあるでしょう。

患者が不自由なく生活を送れるように、身体機能を補う大切な義肢装具を作成する重要な資格が義肢装具士です。

それぞれ合格の難易度は高くないが通学期間が必要

ここで紹介した多くの資格が合格率80%〜90%を推移しており、それぞれの難易度は低めといえます。

ただし、国家資格を受験するために2〜3年以上の通学期間を要する資格も多く、試験そのものよりも通学時間や費用を捻出することがハードルになるケースも多いでしょう。

最短の3年間で卒業する場合には専門学校がメインの選択肢となり、4年制になると専門学校に加えて大学も視野に入ります。

3年制の学校は期間も短くその分学費も安いため、金銭的な負担を抑えたい人は3年制の学校が向いています。

働きながらなら夜間学校を選択肢に入れよう

資格を取得したくても事情があって昼間の学校に通えない場合は、夜間学校でも国家試験の受験資格を取得できる場合があります。

取得したい資格の受験資格を得られる学校が夜間制を採用しているかどうか確認して、夜間学校への進学も検討しましょう。

また、基本的に通信教育では受験資格が得られないため、昼間か夜間かは問わず、通学は必須であると考えておきましょう。

資格なしでリハビリを行うことは基本的に難しい

資格なしでリハビリを行うことは基本的に難しいです。なぜなら、資格がない人は各病院や施設で雇用されにくいためです。

求人を見ると必須資格や応募要件に理学療法士や作業療法士などの資格の記載があり、資格を持っていない人は求人に応募ができません。

また、独学でいきなり店舗を始めても、資格がない人に施術を受けたい人も少ないと考えられるため、集客に苦労する可能性があります。

よって、資格なしでリハビリを行うことは基本的に難しいと考え、リハビリに関わる職業に付きたい場合は資格を取得が必要だと考えましょう。

民間資格なら比較的簡単に取得できるものが多い

今回の記事で紹介した多くの資格が、国家資格です。国家資格とは国が認める資格で、信頼度の高い資格です。

一方で政府や自治体とは関係のない、民間企業や法人が発行する資格もあります。そのような民間資格の場合、比較的簡単に取得できるものが多いです。

民間資格を持っていたとしても国家資格の代わりにはなりません。

ただし、初めから独立開業するような場合には、無資格者よりも有利になる可能性はあるため、資格取得を検討しても良いでしょう。

国家資格を取得するなら平成リハビリテーション専門学校

国家資格を取得するなら、平成リハビリテーション専門学校をぜひ進学先の候補に入れてください。

平成リハビリテーション専門学校なら、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格が取得でき、それぞれの資格で合格率が全国平均を大きく上回っているからです。

たとえば、2023年度の理学療法士や作業療法士の国家試験であれば、全国平均が85~90%程度のところ、平成リハビリテーション専門学校の卒業生は100%の合格率で試験を突破しています。

言語聴覚士についても2022年度の全国平均が67.4%だったことに対し、平成リハビリテーション専門学校では85.7%と合格率は非常に高いです。

優れたカリキュラムと充実した国家試験の個別サポートに加えて、これらの制度を活用して努力できる優秀な学生のいる環境がこのような高い合格率につながっています。

国家資格を取得したい、中でも理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を目指したい人は、ぜひ国試で合格率の高い平成リハビリテーション専門学校をご検討ください。

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