言語聴覚士のやりがいについてご紹介します。

更新日:2024.08.28

公開日:2024.04.30

リハビリ

言語聴覚士は、現在多くの業界でその必要性が広まっている職業です。 話す、聞く、食べるといった日常生活に欠かせない要素に課題を抱えている人たちに対して、専門的な視点からリハビリやアドバイスが行えるため、今後もさまざまなシーンでその能力が求められるでしょう。そんな言語聴覚士になるのなら、「やりがい」について考えておくことがポイントです。やりがいは仕事を続ける原動力となり、言語聴覚士になるための苦労を忘れるきっかけにもなります。本記事では言語聴覚士にとってのやりがいと、やりがいを持つことのメリットを解説します。

言語聴覚士のやりがいとは?

言語聴覚士の仕事内容からは、さまざまなやりがいを見つけられます。 具体的にどんなことにやりがいを感じている言語聴覚士がいるのかを、以下を参考にチェックしてみましょう。

担当した人の変化を間近で観ることができる

言語聴覚士は、さまざまな症状に悩む人たちとコミュニケーションを取り、近い場所からリハビリやアドバイスを行います。 そのため担当した人たちの変化を間近で観察でき、自分の仕事の成果を実感しやすいのです。担当した人たちが変わっていく様子が分かることは、言語聴覚士の仕事におけるやりがいになるでしょう。 言語聴覚士は担当する人の表面的な部分だけでなく、精神的な面における変化も実感できます。例えば最初は閉鎖的な心を持っていた人が、徐々に明るくなって社会的になっていく変化をみるケースは珍しくありません。 そういった変化を伴った社会生活への復帰をサポートできるのも、言語聴覚士のやりがいです。

スキルアップが仕事に役立つ

言語聴覚士は、自身のスキルアップがそのまま仕事に役立つという点でもやりがいを得られます。言語聴覚士の仕事領域は幅広く、言語、聴覚、発声、嚥下などさまざまな症状に対してリハビリを行うことが可能です。 そのためひとつの領域に絞って仕事をするだけでなく、就職後にさまざま経験と学習を通して、新たな分野で仕事をはじめることもできます。 スキルアップによって、働ける領域が広がっていくため、その過程そのものがやりがいとなることもあるでしょう。 言語聴覚士は、その需要に対して供給が追いついていない職業のひとつです。そのためスキルアップを重ねて幅広い領域を担当できる言語聴覚士は、多くの職場で重宝されるでしょう。世の中には必死に勉強してスキルアップを重ねても、実際の仕事に活かせない職業がたくさんあります。その点、言語聴覚士はスキルアップが仕事の成果につながる職業であるため、強いやりがいを持って働けるでしょう。

感謝の言葉をもらえることがある

言語聴覚士として働いていると、感謝の言葉をもらえる機会があります。 担当した人から直接「ありがとう」と言ってもらえることもあれば、家族の方々から感謝を示されるケースも多いです。 感謝の言葉は「もっと頑張ろう」というモチベーションにもなるため、言語聴覚士としての仕事に良い影響を与えてくれるでしょう。 自分に向けられた明確な感謝の言葉は、仕事のやりがいになるだけでなく、自信を持つきっかけにもなります。 言語聴覚士として成果を挙げられている、自分の知識や技術が人の役に立っているという証明になるため、堂々と仕事を続けるための原動力にもなるでしょう。

需要が高いため理想的な職場を探しやすい

言語聴覚士は需要の高い職業であるため、比較的就職・転職がしやすいです。そのため自分の理想とする職場や、労働条件を提示してくれる企業を探しやすいでしょう。自分の働きたいと思える環境で仕事ができることは、それ自体がやりがいになります。言語聴覚士は、やりがいを生む環境を見つけ出しやすい職業だと言えるでしょう。どのような職場・仕事にやりがいを感じるのかは、人それぞれ違います。 そのためまずは自分なりの理想を考えて、将来どのような環境で言語聴覚士として働きたいか想像してみましょう。

言語聴覚士として働く際にやりがいを持つことのメリット

言語聴覚士として就職するときや、実際に働く際にやりがいがあると、いくつかのメリットを得られます。以下からは、言語聴覚士がやりがいを持つことのメリットについて解説します。

毎日の仕事にやる気が出る

仕事にやりがいを持つことができれば、毎日の仕事にやる気が出ます。 やる気はモチベーションの向上やストレスの減少につながり、言語聴覚士としてより良く働くきっかけになるでしょう。 言語聴覚士の仕事には、単純なやる気というものが大きく影響します。 やる気のなさは態度や言動に表れてしまい、担当する患者さんに伝わってしまうでしょう。それは信頼関係を壊したり、スムーズなリハビリを阻む原因になったりします。やる気のない状態では、言語聴覚士の役割をまっとうすることが難しくなるため、仕事にやりがいを見つけることは成果を出す上で重要なプロセスとなるでしょう。

やりがいが自身の成長につながる

やりがいを持って働くことは、自身の成長にもつながるメリットがあります。言語聴覚士の仕事にやりがいを見つけられると、「もっと〇〇をスムーズに行えるようになりたい」「もっと上手くコミュニケーションを取りたい」といった目標の発見にもつながります。目標達成を軸に仕事をしていけば、結果的に自己の成長を促し、より専門性の高い言語聴覚士になれるでしょう。 やりがいのないまま何となく仕事を続けていると、いつまでも成長できずに同じ場所に留まることになります。 それは後からきた別の言語聴覚士にポジションを取られたり、仕事を低く評価されたりといったマイナスの結果につながる可能性を生むでしょう。 自分自身を成長させるためにも、言語聴覚士の仕事のなかにやりがいを見つけることは意識してみるのがおすすめです。

長期的に言語聴覚士として働く理由になる

自分なりのやりがいがあると、言語聴覚士として長く働く理由にもなります。長期的に働くことでキャリアが形成できるため、役職を得たり、より良い条件の職場に転職できたりといったメリットにつながるでしょう。 言語聴覚士はまだまだ人材が足りない職業ですが、将来的にその数が飽和状態になる可能性も考えられます。 そんなことになっても、しっかりとしたキャリアがあれば、仕事を失うことなく言語聴覚士として働き続けることが可能です。 将来を見据えて、言語聴覚士の仕事内容や働き方からやりがいを見つけておくことは重要となります。

まとめ

言語聴覚士の仕事には、さまざまなやりがいがあります。 やりがいはときに仕事のやる気を高めたり、スキルアップのきっかけになったりするでしょう。言語聴覚士として働く際に多くのメリットを生むので、この機会にどのような点にやりがいを感じられるのかを確認してみてください。 今すぐにやりがいを見つけられなくても、言語聴覚士になるための学校に通う過程で、仕事の面白さや知識を得る楽しさに触れられる機会はたくさんあります。 焦らずにまずは言語聴覚士になるために、専門学校など指定の学校への進学を行いましょう。

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