理学療法士と柔道整復師の違いを解説します

更新日:2025.07.30

公開日:2025.07.30

リハビリ

みなさん、将来の仕事について考えるのは楽しいけれど、少し不安もありますよね。特に医療の分野は種類が多くて迷ってしまうかもしれません。

医療の分野には、私たちが日常生活でお世話になる専門職がたくさんあります。

今回は、リハビリテーションやケガの治療に関わる職業として「理学療法士」と「柔道整復師」についてお話していきましょう。

どちらもリハビリテーションの現場で活躍している、この二つの職業。

では、「理学療法士」と「柔道整復師」にはどんな違いがあるのでしょうか?

あなたが医療の分野で幅広く活躍したいと考えている中で、進むべき道がまだ決まっていない場合、この二つの職業がどのように異なるのかを理解しておくことは非常に重要です。

この記事では、理学療法士と柔道整復師の違いを具体的に解説し、あなたの進路選びに役立つ情報をお届けします。

理学療法士と柔道整復師の違いって?

理学療法士と柔道整復師は、どちらも人々の健康を支える重要な職業です。

リハビリテーションに関わる仕事をしたい!と考えている方は、さまざまな職業を調べているうちに、この二つの職業を目にされたかと思います。

そこで、将来自分がどちらの道を選ぶべきか、迷っているかもしれません。

理学療法士と柔道整復師には、アプローチや求められるスキルに違いがあります。

理学療法士・・・主に病気やケガの後のリハビリテーションを行い、患者の全体的な動作や生活能力の向上を目指す

柔道整復師・・・主に外傷(捻挫・打撲・骨折など)の治療に特化し、手技を使って局所的な治療を行います。

つまり、理学療法士は「全身の機能回復」柔道整復師は「ケガの部分治療」に専念する専門家です。

では、具体的にそれぞれの特徴を見ていきましょう。

理学療法士とは?

理学療法士は、身体的な障害や機能低下がある患者さんに対して、リハビリテーションを行う専門職。主に病気やケガ、手術後などの回復を支援します。

例えば、手術後の患者さんの歩行訓練や、高齢者の筋力アップなどを行います。病院やリハビリ施設で働くことが多いですが、最近はスポーツ選手のサポートをする人も増えているんです

理学療法士の仕事は、患者さんの動作をサポートするだけでなく、痛みの管理や姿勢改善も行うため、専門的な知識や技術が求められます。

柔道整復師とは?

一方で柔道整復師は、主にスポーツや日常生活で生じた外傷(捻挫・打撲・骨折など)に対して、手技を使って治療を行う専門職です。

柔道整復師は、手技を使って関節や骨を元の位置に戻す治療を行います。外科的な手術を行うことなく、主に手技や物理療法を使って治療するのが特徴です。

※骨折などの重症には医師の診断と同意が必要です。

柔道整復師の職場は、接骨院や整形外科が多く、最近ではスポーツ分野でもトレーナーとして活躍する人が増えています。

ケガの予防や体調管理のため、スポーツ選手のリハビリやコンディショニングにも関わることがあります。

理学療法士と柔道整復師それぞれの仕事の違い

理学療法士と柔道整復師は、それぞれ異なるアプローチで患者さんの回復をサポートします。

どちらも専門的なケアを提供しますが、その流れには違いがあります。一緒に見ていきましょう!

理学療法士の仕事の流れ

理学療法士は、患者さんの回復をサポートするために、以下のような流れで仕事を進めます。

①患者さんの状態を評価

初めに、患者さんの筋力、可動域(関節の動き)、歩行能力などをチェックします。

②リハビリ計画

評価結果に基づいて、個別のリハビリプランを作成します。

③リハビリの実施

運動療法や物理療法を使って、段階的に回復を目指します。

④経過の確認と調整

リハビリを進める中で、患者さんの状態に合わせて計画を調整し、最適な回復を目指します。

柔道整復師の仕事の流れ

柔道整復師は、ケガの治療を中心に進める仕事の流れは以下の通りです。

①ケガの状態確認

患者さんのケガをまず確認し、症状を把握します。骨折や脱臼などの重傷の場合は、特に慎重に状態を確認します。

②応急処置の実施

必要に応じて、痛みを和らげるための応急処置を行います。例えば、骨折や脱臼の場合は、患部を固定して痛みを軽減します。

③医師への診察依頼

骨折や脱臼の場合、医師に診察を依頼し、治療計画の確認と同意を得ます。

④手技を使った施術

骨や関節を元の位置に戻したり、痛みを緩和するために手技を使用します。これにより、治癒を促進します。

⑤物理療法やストレッチ

物理療法(例えば、電気治療や温熱療法)やストレッチを行い、早期の回復をサポートします。

どちらの職種も、患者さんに寄り添いながら、専門知識を活かして回復をサポートします。あなたはどちらの仕事に興味がありますか?

理学療法士と柔道整復師それぞれの就職先の違い

理学療法士と柔道整復師の就職先には、それぞれの専門性を活かせる特徴があります。

理学療法士は主に回復支援と生活支援を行う施設柔道整復師は外傷の治療を中心に行う場所で活躍しています。

理学療法士の主な就職先

就職先仕事内容
病院手術後や事故後のリハビリを担当し、運動療法を実施
リハビリ施設日常生活動作の訓練や生活支援を行い、自立を促進
介護施設高齢者の体力維持やリハビリを担当
スポーツチームアスリートのケガ予防やリハビリをサポート。

柔道整復師の主な就職先

就職先仕事内容
接骨院外傷(打撲、捻挫、骨折など)の治療を手技療法で行う
整形外科外傷治療や手術後のリハビリサポートを担当
スポーツ分野アスリートのケガ予防やケア、コンディショニングを行う
介護施設高齢者のリハビリテーションやストレッチを提供

どちらの職種も、患者さんの回復や健康維持に貢献する重要な役割を果たしています。

では、理学療法士・柔道整復師になるには、どうしたら良いのでしょうか?

理学療法士・柔道整復師になるためには?

理学療法士と柔道整復師になるためには、どちらも国家資格が必要です。

それぞれの国家資格を取得するには、専門教育を受けて国家試験に合格する必要があります。それぞれの資格取得の流れを見てみましょう。

資格取得の流れ   ①養成校(専門学校、短大、大学)で学ぶ 理学療法士と柔道整復師の教育期間は、どちらも最低3年間です。   ②卒業 養成校卒業後、国家試験を受けることができます。   ③国家試験を受ける 年に1回実施され、合格することで資格を取得します。

・理学療法士・・・試験は一般教養、専門基礎、専門科目から構成されます。

・柔道整復師・・・年々難化傾向にあり、図表やレントゲン、症例問題の解釈力が求められます。

理学療法士と柔道整復師は、今後の高齢化社会において特に需要が高まる資格です。

どちらの資格も、人々の健康と生活の質の向上に貢献できる魅力的な職業です。自分の適性や興味に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?

まとめ

進路に悩む気持ちは、将来をしっかり考えているからこそ。

理学療法士と柔道整復師は、どちらもリハビリや治療を通じて、患者さんの生活を支える仕事です。そして、両方とも人々の健康を支える大切な仕事です。

理学療法士は、病気やケガからの回復をサポートし、リハビリ技術を駆使して患者さんの身体能力や、生活能力の改善を目指します。

一方、柔道整復師は主にスポーツや日常生活のケガを手技で治療します。接骨院での仕事やスポーツ選手のサポートに興味がある人に向いているかもしれません。

いずれの職業も、患者さんの回復を支えるやりがいのある仕事ですし、進学してから得られる知識や技術はあなたの未来に大きく影響します。

あなたが進むべき道がどちらであっても、それぞれに大きな魅力があり、今後の医療業界に貢献できる素晴らしい選択肢。

あなたの未来が輝かしいものになるように、しっかりと考えて進んでくださいね!


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